保証会社とは?
賃貸保証とは、古くは1980年代からサービスが開始されたとする保証人代行のサービスです。当初の目的は保証人がいない人の為に、加入料を支払い、家主に対する家賃等の金銭を保証するというものでしたが、現在はもっと幅広い商品が増えています。
また2000年、2010年と、賃貸保証の需要は拡大しており、都心部の方ではほとんどの物件で保証人が居ようが居まいが保証会社に加入する事が前提となる賃貸契約が主流になっています。
全保連株式会社
弊社は、家賃債務保証を中心とする事業活動を通じて、全国の賃貸住宅に入居される皆様、賃貸物件のオーナー様や管理会社様の期待と信頼に応え、賃貸ライフの「安心」をご提供することに取り組んでまいりました。
2001年11月の創業以来、皆さまから「全保連家賃保証システム」へのご支持をいただき、2019年3月末時点で累計保証件数232万7千件と多くのお客様にご利用いただきました。
これからも賃貸住宅を貸す方と借りる方、それぞれの「安心」を支えるサービスを提供し、賃貸市場全体の「安心」に貢献できる企業を目指してまいります。
また、皆様からより信頼いただける企業となるために、経営基盤のより一層の強化や、コンプライアンス体制の一段の充実を図るなど、経済・社会情勢の変化に柔軟に対応できる体制を構築し、企業価値のさらなる向上を図って参ります。
全保連は2001年に創業した、保証会社です。沖縄が本社という特徴もあり、審査などは098~の番号で確認があります。今や全国に支店があるので、全国レベルで保証委託契約を受けている保証会社ですが、特に割安プランを用意している関西では、シェアNO1を誇っている保証会社です。LICC系保証会社の中では筆頭になると思われます。
特に最近はテレビCMも多くやってますよね。岸部一徳さんの家主感がマッチしてるCMです。笑
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全保連の審査基準と内容
まず、保証会社というのは3つに分類できます。
- 独立系保証会社
- LICC系保証会社
- 信販系保証会社
の3つです。単純に上から順番に ゆるい→普通→きつい というイメージでいいと思います。
全保連はLICC系保証会社
保証会社は全国賃貸保証業協会という協会を作っています。この協会に加入している保証会社情報を共有しています。過去の申込内容や、家賃滞納の履歴など、審査に必要な情報をシェアしている訳ですね。なので、LICC系保証会社を使った事がある人で、事故を起こしたことがある人は、他のLICC系保証会社の審査も否決になります。逆をいうと、独立系保証会社や信販系保証会社でどんだけ事故をおこしていても、LICC系保証会社加盟店でなければ、情報が参照できないので、審査に影響がないものと思われます。
参考: 全国賃貸保証業協会
保証会社は日本賃貸保証業協会(LICC)という保証会社の協会を作っています。この保証協会のホームページにはこんな記述があります。
会員は、個人による居住用賃貸住宅の賃借を保証したとき、次の情報を登録します。
氏名、生年月日、旧住所、電話番号、免許証番号等の個人特定番号、保証対象物件名・部屋番号、保証対象物件住所、保証開始日、月額賃料、
保証終了日、入金額、代位弁済残高など
情報の登録期間は保証委託契約の終了から5年間(滞納があった場合は債務が消滅して5年間)です。
これはすなわちLICCの会員間であれば、情報共有している為、協会所属の保証会社で滞納等があった場合は登録されますよ。という事なんですね。もちろん、滞納等がなくても、申込情報というのは登録されます。逆を言えば、滞納がなければ、優良契約者という事で審査がプラスに働く事も考えられます。
アーク株式会社、株式会社アルファー、エルズサポート株式会社、株式会社近畿保証サービス、興和アシスト株式会社、ジェイリース株式会社、全保連株式会社、賃貸保証サービス株式会社、ニッポンインシュア株式会社、ホームネット株式会社、株式会社ランドインシュア、株式会社ルームバンクインシュア
全保連はLICC会員なので、LICC会員の情報というのは全て参照して、審査を行っていると考える方がいいかと思います。
全保連でブラックリストの人は通るの?
全保連などのLICC系保証会社は信販情報を見る事はできません。したがって過去にクレジットカードがローンの支払いの滞りがあったり、自己破産している、債務整理しているという理由では審査は否決になりません。
全保連の審査申込時に「個人情報の同意書」というものにサインをしますが、ほとんど人は細かい字まで見ないですよね。基本的にはこの細かい文章の所にLICCの情報は調べるよ。と書いてます。あとCICに関する記述はありません。即ち 全保連がCICの情報を参照をしているとすれば、個人情報の利用に同意してないとなるので違法となる事があるという事です。
保証会社は年収や勤続年数を重視していない
保証会社全体に言える事ですが、審査内容として、年収や、勤続年数は重要視してないない傾向があります。一応、申込書には年収などを書く欄がありますが、多少の嘘を書いてしまっても、審査内容に変わりはありません。年収を増やしたり、勤続を長くしたりしても影響はないと思われます。
また内定状態でも審査は十分可能ですし、勤務先に関しては、在職屋等を使って偽る事も出来るため、あまり重要視していないのかと思います。
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全保連は審査が甘いのか
上記にも書いている通り、LICC系は審査が一般的に、甘くもなく、辛くもない、、という傾向です。LICC系の保証会社の利用がある人はデータの参照があるので、問題がなく、契約を終えている事があれば、プラスに働くと思われますし、事故があれば、まず承認が取れる事はありません。LICC系の保証会社はどの保証会社も審査レベルは一緒だと言えます。
審査で重要なのは、保険証?
保証会社は、保険証を重視する傾向がある事は間違いありません。国民健康保険証か、社会保険証かという所で審査のあたりがだいぶ変わります。
国民健康保険の場合は保証人を付けないと難しい場合もありますが、社会保険証であれば、保証人無でも審査は通ると思っていいと思われます。
なので、社会保険証をもっていれば、審査が否決になる可能性は極めて低いです。
もちろん、過去に全保連利用者で滞納をしてしまった。という場合は問題外になる訳ですが、、。
全保連の自己審査チェックはココで!
簡単ではありますが、この辺の項目だけチェックしていればあまり不安になる事はありません。↓
全保連の審査チェック
- 全保連をはじめ、LICC加盟店で滞納、更新料払い忘れ、もめ事が過去にあった人は否決
- 社会保険証であれば保証人の有無問わず承認
- 国民健康保険証の場合は保証人無では追加保証人の要請ある場合もあり
- 自営業、バイトなどの人は保証人要となるケースが多い
- ブラック、債務整理、自己破産は関係ない
- 無職の場合は保証人必須、預金残高提示で承認取れます。
- 年金受給者、福祉生活保護の場合は保証人必須
と、いう感じの認識でよいかと思います。
不動産屋の中には審査に強い!!なんてぬかしている所もありますが、申し込みをする不動産屋(代理店)によって審査の合否が変わるという事はありえません。審査に強い不動産会社なんていうのはなく、あなたにあった保証会社を選定できます!というのが正しいかと思います。
審査の裏話
全保連に該当するかどうかは不明ですが、実は審査に弱い。という不動産会社は存在します。「この会社から来る申し込みの客は滞納が多い」というデータを保証会社は蓄積してるんですよね。なので、あまりに滞納者が続出するという事は 不動産会社が申込者を結託して申込内容を偽造していると考えられてしまう訳です。
保証会社の営業から聞いた話では、そういった不動産会社は既にチェックが入っており、保証会社側も警戒する事になっている。という事でした。
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全保連の審査時間はどれくらいかかる
保証会社の審査は通常1-2日で終わります。電話確認が入る場合は連絡が取れないと、結果が出ませんが、連絡がある場合というのは確認作業だけで、ほぼ、承認の事が多いです。
申込書にも記載してありますが、審査は平日も土日祝日もやっています。全日程共に9:00-18:00となっています。ただ、お客さんの中には19時頃に電話があったというケースも聞いた事があるので、少し前後していると思った方がいいかもしれません。
電話に出られなかった場合は折り返しでOKです。沖縄の保証会社なので 098の番号からかかってくるので分かりやすいですよね。
全保連の保証料、料金
保証料や料金に関しては業界全体に言えることですが、公表をしていない事が多いです。サイト上にも具体的な数字は載ってないケースが多いです。
これは、保証料に関して、代理店となる不動産屋で変わる事が多く一律になっていない為です。代理店となる不動産屋は代理店手数料や、保証の手厚さを自由に設定できる為、取り扱う不動産会社で保証料が違う。という事がおきてきます。なので、サイト上では料金について触れられない訳なのですね。
全保連の場合もサイト上には明確な記載がありませんが 基本的に住居の契約に関しては
更新料有(年間1万円)プランで 30%
更新料無 プランで 80%となっています。
北海道や沖縄の一部地域を除いた所はこの料金設定にはなっていますね。申込書に添付されている重要事項説明書からも読み取れます。
(一応サイトの中の申込書ダウンロードする所から参照が可能)
また事業用は 更新有の80%の固定となっています。
この30%という数字は月額の固定費の総額なので 家賃、管理費共益費、水道代などです。もちろん、固定で ガス代や町会費、駐輪場代、駐車場もあれば含みます。
全保連の確認電話はどこまで入る?
審査という事だけあって、審査時の本人確認という部分では電話確認は重要です。ただ、全保連の近年の傾向としては
電話確認がそもそもない
というケースが多いです。僕もお客さんに「電話があるのでご対応お願いします。電話があれば、ほぼOKです」という事で説明をしているのですが、承認という連絡を貰ってもお客さんに聞くと契約者、保証人ともに連絡がなかった。という場合が多くなっています。
元々LICCを利用していてデータがあったという場合ならまだ分かるのですが、そうじゃないケースでも今は電話がないというパターンも珍しくないようです。ましてや、職場への確認電話、派遣先への確認電話というのは、なくなった。と思って貰ってもいいのかもしれません。
全保連に落ちた場合は?
全保連に落ちる人というは2つしか考えられません。
①過去に全保連、その他LICC系保証会社を利用時に滞納等のトラブルを起こした人
②申込内容が不十分な人(自営業で保証人無など)
保証会社は審査に合格になる要素があれば、提案をしてきてくれます。
保証人の追加、変更は可能ですか?公的な所得証明を出せますか?など、承認が取れる要素を提案してきてくれます。この提案がないという事はよっぽど否決案件なのです。
保証会社が否決になった場合は同じ保証会社では承認は取れません。LICC系であれば、LICC加入の保証会社でも承認は取れません。
次は別の独立系保証会社で承認を取りにいくしかない訳ですね。
今現在の状況、過去の利用の状況を振り返ってみて、通るか通らないのか、、通りそうでなければ、別の保証会社を選定するようにお願いしてみるも手です。審査が不安な方はまずは保証人を頼むという事を考えてみましょう。
尚、滞納してしまった人はこちらの記事も参考にしてみて下さい↓↓